夫の遺言書を相談者（妻）が代筆したため、遺言が認められなかったが、無事に夫の意向通り、遺産分割が実現できたケース

遺産分割協議を行い、夫の財産を相談者へ名義変更したいとご来所されました。

相談者の夫は生前、体が不自由であったため相談者が夫の言葉を参考に遺言を代筆しました。

その遺言書内容は、子供がいないご夫婦でしたので、夫のすべての財産を夫の兄弟には渡さずに妻だけに遺すという内容でした。

そして、夫が死亡したため、夫の財産を相談者へ名義変更しようと裁判所に行くと、遺言を代筆したことが判明し、遺言の内容はおろか遺言自体が無効であり、相続権が夫の兄弟にもあるとのことでした。

そのため、相談者が遺産を受け取る為には夫の兄弟と遺産分割協議をする必要がありました。

しかし、夫の兄弟は遺産を相続する権利があると知るや、「遺産を相続したい」と言いだしました。

遺産分割協議を行い、夫の兄弟と話し合うことで事情を理解してもらい、夫の財産全てを相談者である妻が受け取れるようにすることを提案しました。

当事務所の協力もあり、夫の兄弟に事情を納得していただき、夫の財産全てを相談者が受け取ることができました。

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